写真賞2018 受賞作品発表

2019.01.29
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「Our Land?残されたロヒンギャの日常?」三井 昌志(東京都八王子市)
撮影地:ミャンマー

受賞作品フォトギャラリー

ピープル部門から3年ぶりのグランプリ

「世界への発信を目指す写真家」の発掘を目的に創設された「日経ナショナル ジオグラフィック写真賞」。第7回を迎えた今回は、ネイチャーとピープルの両部門で合わせて254人、合計514点(単写真370点、組写真144点)の応募があった。写真家の野町和嘉氏と?#20889;?#24449;夫氏、そして日本版編集長の大塚茂夫による審査の結果、グランプリおよび各部門の最優秀賞が選出された。

 頂点に輝いたのは、迫害を受けながらもミャンマー国内にとどまり、生きるために働くロヒンギャの人々を記録した三井昌志氏の作品。三井氏は?#22238;灓筏啤?#20685;く人の美しさ」を追求し続?#34180;?016年にはピープル部門で最優秀賞を受賞し、今回、念願のグランプリ獲得となった。

審査員講評

野町 和嘉(写真家)
 3年ぶりにピープル部門からグランプリを選出することができてうれしい。三井昌志さんは、難民キャンプではなく、ミャンマー国内に残るロヒンギャの人々の日常を淡々と記録し、逆境にめげず大地に生きる彼らを詩情豊かに描いている。インドの労働者たちに光を当てたこれまでの作品に連なる仕事で、丁寧に人々と向き合っている点を評価したい。ピープル部門最優秀賞の西野嘉憲さんは漁師に肉薄して人と海の関わりを描き、力強いメッセージを伝えている。

?#20889;?征夫(写真家)
 グランプリの三井昌志さんは、正視できないような悲惨な現状を冷静な目でとらえ、訴えている。写真家としてのぶれない姿勢に感動した。先祖から受?#26412;@いだ土地を守ろうとする人々の真剣な姿は心に迫るものがある。ネイチャー部門は鳥の作品が多かったが、厳しい自然界で生きる親子を力強い構図に収めた大竹英洋さんの作品は秀逸。背後に広がる風景も感じ取れる。ピープル部門の西野嘉憲さんは、荒れる海で働く男たちの生きざまをバリエーション豊かに表現している。

大塚 茂夫(日本版編集長)
 働く人たちの姿を撮り続けてきた三井昌志さんがグランプリに輝いた。今回の作品は、湿気と暑さを感じさせるこれまでの写真とは少し違っている。テーマはミャンマーで迫害を受けているロヒンギャの人々だが、そこには叫びも涙もなく、大地を耕し、川で魚を捕る姿が静かに映し出されている。その静けさが逆に、見る者に彼らが置かれた厳しい状況を思い出させてくれる。ネイチャー部門最優秀賞の大竹英洋さんの作品からは、大自然に生きる動物たちへの敬意と愛情が感じられる。

受賞作品フォトギャラリー

日経ナショナル ジオグラフィック写真賞 2018 賞金?賞品

●グランプリ 賞金100万円

グランプリ受賞者個展を米国ニューヨーク市にて行う予定です。
副賞:キヤノン/ EOS R、RF24-105mm F4 L IS USM、
コントロールリングマウントアダプター EF-EOS Rのセット
ヴァイテックイメージング/ジッツオ トラベラー三脚 GT1545T+雲台GH1382TQDキット

●最優秀賞 賞金10万円

副賞:キヤノン/ EOS R、RF35mm F1.8 MACRO IS STM、
コントロールリングマウントアダプター EF-EOS Rのセット
ヴァイテックイメージング/ NG AU 2450 中型メッセンジャーバッグ

特別協賛:
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

協賛:
ヴァイテックイメージング株式会社
東急リバブル株式会社
凸版印刷株式会社

後援:
公益社団法人日本写真家協会、日本自然科学写真協会、
日本旅行写真家協会、WWFジャパン、日本野鳥の会、
NPO法人フォトカルチャー倶楽部、一般社団法人日本フォトコンテスト協会、クラブツーリズム株式会社

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